ストリートボブ114の乗り出し価格は？中古市場・燃費・評価も解説

ハーレーダビッドソンの人気モデル、ストリートボブ114。その無骨でスタイリッシュなデザインに惹かれ、ストリートボブ114の乗り出し価格について、詳しく知りたいと考えていませんか？

この記事では、新車価格の値段や中古相場はもちろん、諸費用を含むリアルな乗り出し価格を徹底解説します。加えて、力強い馬力を生むエンジンスペックや実際の燃費、購入後の維持費についても深く掘り下げていきます。

さらに、カスタムによる価格の違いや、俳優の永野芽郁さんが購入したことでも話題になったモデルの評価まで幅広く網羅しました。購入を検討している方が知りたい情報を一つにまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ハーレーダビッドソン公式

ストリートボブ114 乗り出し価格と相場を解説

このセクションでは、ストリートボブ114の購入を検討する上で最も気になる「価格」について、新車・中古・カスタムといった様々な角度から詳しく見ていきます。

ストリートボブ114の新車価格とその値段

ストリートボブ114を新車で購入する場合、その乗り出し価格は総額でおおよそ250万円台後半から300万円を超えるあたりが目安となります。メーカー希望小売価格自体はカラーによって異なりますが、280万円台から設定されているのが一般的です。

例えば、2025年モデルでは、基本カラーのビビッドブラックと、オプションカラーで価格設定が分かれています。これに登録諸費用や税金、保険料などが加わるため、実際の支払総額は車両本体価格よりも数十万円高くなることを想定しておく必要があります。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

また、ディーラーによってはエンジンガードやETCといった人気のオプションをパッケージにした独自のプランを用意していることもあります。最終的な値段は、選択するカラーや追加するオプション、そして販売店の諸費用設定によって変動するため、複数のディーラーから見積もりを取得し、比較検討することが賢明な選択と言えます。

中古車の価格帯と選び方のポイント

新車にこだわらないのであれば、中古車はストリートボブ114をより手頃な価格で手に入れるための魅力的な選択肢です。中古車の価格帯は非常に幅広く、年式や走行距離、車両の状態によって大きく異なりますが、200万円前後から探すことも不可能ではありません。

具体的には、2021年式で走行距離が1万kmを超えているような車両であれば200万円台前半、一方で2023年式以降で走行距離が数千km程度の「極上車」と呼ばれるコンディションの良い車両は、250万円前後で取引される傾向にあります。

中古車を選ぶ際は、価格だけでなく車両の状態を細かくチェックすることが大切です。

確認すべき主なポイント

• 走行距離と年式のバランス： 年式の割に走行距離が極端に少ない車両は、長期間動かしていなかった可能性も考えられます。バッテリーやタイヤの状態を確認しましょう。
• カスタムの有無と状態： 前のオーナーによるカスタムが自分の好みに合うか、また、取り付けが丁寧に行われているかを確認します。純正パーツが保管されているかも聞いておくと良いでしょう。
• 整備記録と保証： 定期的なメンテナンスが行われていたかを示す整備記録簿の有無は、信頼性を測る上で重要な指標となります。また、販売店独自の保証が付いていると、購入後の万が一の際にも安心です。
• 外装とフレーム： 転倒による傷やサビ、フレームの歪みがないか、明るい場所で隅々まで確認することが求められます。

信頼できる販売店を選び、可能であれば試乗させてもらうことで、購入後のミスマッチを防ぐことができます。

諸費用を含む乗り出し価格の内訳

バイクを購入する際、車両本体価格以外にも様々な「諸費用」が発生します。これらを合計したものが、実際に公道を走り出すために必要な「乗り出し価格」です。ストリートボブ114の場合、この諸費用がおおよそ10万円から20万円程度上乗せされるのが一般的です。

主な諸費用の内訳は以下の通りです。

費用項目	内容
税金	軽自動車税（年額6,000円）、自動車重量税（新規登録時4,900円）
保険料	自賠責保険料（加入期間により変動、2年で8,760円など）
登録・納車費用	ナンバープレートの取得や名義変更などにかかる代行手数料、車両の最終チェックや整備にかかる費用。販売店によって大きく異なる。
車検費用	新車購入時は3年後、中古車の場合は車検の残存期間による。車検切れの車両は追加で法定費用や整備費用がかかる。

このほか、販売店によっては防犯登録費用やETCのセットアップ費用などが含まれる場合もあります。見積もりを取得した際には、どの項目にいくらかかっているのかをしっかりと確認し、不明な点があれば遠慮なく質問することが、納得のいく購入につながります。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

カスタム内容による価格の違い

ストリートボブ114は、そのシンプルなスタイルからカスタムベースとしても非常に人気が高く、施されたカスタムの内容によって価格が大きく変動します。中古市場では、前のオーナーが施したカスタムがそのまま車両の価値として反映されるケースが少なくありません。

例えば、高価なフルエキゾーストマフラーや高性能なエアクリーナー、デザイン性の高いハンドルやシートに交換されている車両は、ノーマル状態の同程度の車両と比較して10万円から30万円以上高値で販売されることもあります。中には、カスタム費用だけで100万円近くかかっている車両も見られます。

こうしたカスタム済みの車両は、自分で一からパーツを揃えてカスタムするよりも結果的に割安になるというメリットがあります。自分の理想とするスタイルに近いカスタムが施されていれば、非常にお買い得と言えるでしょう。

ただし、注意点として、奇抜すぎるカスタムは乗り味が大きく変わっていたり、車検に対応していなかったりする可能性があります。また、カスタム内容が自分の好みと合わない場合は、結局ノーマルに戻すための費用が余計にかかってしまうことも考えられます。カスタム車の購入を検討する際は、その内容と価格のバランスを慎重に見極めることが求められます。

俳優の永野芽郁さん購入モデルの話題

ストリートボブ114は、その性能やデザインだけでなく、著名人が選んだバイクとしても注目を集めました。特に、俳優の永野芽郁さんが自身のバイクとして購入したことが公表され、大きな話題となりました。

永野さんが選んだのは2023年モデルのストリートボブ114で、この出来事をきっかけに、これまでハーレーダビッドソンに馴染みのなかった層からも関心が寄せられるようになりました。彼女がバイクにまたがる姿は、このモデルが持つクールなイメージをより一層高め、性別を問わず多くの人々にその魅力を伝えるきっかけになったと考えられます。

このような話題性は、バイクのブランドイメージや人気に少なからず影響を与えます。中古市場においても、特定のモデルがメディアで取り上げられることで需要が高まり、価格相場が変動する要因の一つになることがあります。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

ストリートボブ114 乗り出し価格以外の魅力と評価

ストリートボブ114の価値は、乗り出し価格だけで決まるものではありません。ここでは、その心臓部であるエンジンのスペックや実際の燃費、オーナーからの評価など、バイクそのものが持つ本質的な魅力と実用性に迫ります。

注目すべきMilwaukee-Eightのスペック

ストリートボブ114の魅力を語る上で欠かせないのが、その心臓部である「Milwaukee-Eight 114」エンジンです。このエンジンは、ハーレーダビッドソンの伝統と最新技術が融合したV型2気筒エンジンで、モデル名の「114」は排気量をキュービックインチ（ci）で表したものです。

これを日本で馴染みのある立方センチメートル（cc）に換算すると、1868ccという圧倒的な排気量になります。この大排気量エンジンが、ストリートボブ114の力強い走りの源泉となっています。以下に主要なスペックをまとめました。

項目	内容
エンジン形式	Milwaukee-Eight 114（V型2気筒）
排気量	1,868cc
ボア×ストローク	102 mm × 114 mm
最大トルク	約155Nm @ 3,250rpm
燃料供給方式	電子シーケンシャルポートフューエル噴射（ESPFI）
トランスミッション	6速
車両重量	約297kg（装備重量）
シート高	約680mm
燃料タンク容量	13.2リットル

特徴的なのは、1気筒あたり4つのバルブを持つ「8バルブ」構造です。これにより、吸排気効率が向上し、パワフルでありながらスムーズな出力特性と、環境性能の両立を実現しています。

1868ccが生み出す馬力とトルク

前述の通り、ストリートボブ114は1868ccという大排気量を誇るエンジンを搭載しています。このエンジンが生み出すパワーは、ライダーに刺激的なライディング体験を提供します。

ハーレーダビッドソンは公式に最高出力（馬力）を公表していませんが、参考値としては約94PS（69kW）を5,020rpmで発生すると言われています。しかし、このバイクの真骨頂は馬力の数値そのものよりも、むしろ強大な「トルク」にあります。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

最大トルクは約155Nmをわずか3,250rpmという低い回転数で発生させます。これは、スロットルを開けた瞬間から、巨体を軽々と押し出す力強い加速感を味わえることを意味します。信号からの発進や、高速道路での追い越しなど、あらゆる場面で余裕のある走りを楽しむことが可能です。

この低回転域から湧き上がるトルク感と、Vツインエンジン特有の鼓動が一体となり、ストリートボブ114でしか味わえない唯一無二のライディングプレジャーを生み出しているのです。

気になる燃費と航続距離の目安

大排気量エンジンの力強さは魅力的ですが、一方で燃費性能が気になる方も多いでしょう。ストリートボブ114の燃費は、乗り方や走行環境によって変動しますが、一定の目安があります。

公式なデータでは、燃費は1リットルあたり約18kmから21km程度とされています。ユーザーからの実燃費報告を見ると、市街地走行が中心の場合はリッター18km前後、高速道路を一定速度で巡航した場合は20kmを超える数値を記録することもあるようです。全体として、平均的な実燃費はリッターあたり18km程度と見ておくと良いでしょう。

燃料タンク容量は13.2リットルなので、単純計算での航続距離は、

13.2L × 18km/L = 約237km

となります。ツーリングの際には、200kmを目安に給油ポイントを探し始めるのが安心です。

なお、ハーレーダビッドソンのエンジンは全車ハイオクガソリン仕様です。レギュラーガソリンに比べて燃料代が少し割高になる点も、維持費を考える上で念頭に置いておく必要があります。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

年間の維持費はどのくらいかかる？

ストリートボブ114を所有する上で、乗り出し価格と同じく重要になるのが年間の維持費です。大型バイクであるため、それなりのコストがかかることを事前に理解しておくことが大切です。

年間の主な維持費の内訳は以下の通りです。

• 軽自動車税： 年額6,000円（毎年4月1日時点の所有者に課税）
• 自賠責保険料： 加入期間で変動しますが、2年契約で1万円弱です。車検ごとに支払います。
• 任意保険料： 年齢や等級、補償内容によって大きく異なります。年間で数万円から十数万円が目安となります。
• 車検費用： 2年に一度必要です。法定費用（重量税、自賠責保険料、印紙代）に加えて、販売店での点検整備費用がかかります。合計で6万円から10万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
• メンテナンス費用： エンジンオイルやタイヤ、ブレーキパッドなどの消耗品交換費用です。走行距離に応じて変動しますが、年間で数万円は確保しておきたいところです。
• 燃料費： 走行距離と燃費によって決まります。ハイオク仕様であることを考慮しましょう。

これらを合計すると、年間の維持費は走行距離や保険内容にもよりますが、おおよそ10万円から20万円程度が一つの目安になると考えられます。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

実際のオーナーによる評価と口コミ

ストリートボブ114は、実際のオーナーから非常に高い評価を得ているモデルです。特に多く聞かれるのが、そのデザインと走行性能に対する満足度の高さです。

ポジティブな評価

• デザイン： 無駄を削ぎ落としたボバースタイルと、全体をブラックで統一した精悍なルックスが「とにかく格好良い」と絶賛されています。
• トルク感： 低回転から力強く加速するMilwaukee-Eight 114エンジンのフィーリングは、多くのライダーを魅了しています。「どこからでも加速する感覚がたまらない」という声が多数あります。
• 足つき性： シート高が680mmと低めに設定されているため、「見た目の威圧感に反して足つきが良く、安心感がある」と、小柄なライダーからも支持されています。

注意すべき点としての評価

• 車体の重さ： 車両重量は約297kgあり、エンジン停止時の取り回しでは重さを感じる場面があります。「慣れるまでは立ちゴケに注意が必要」という意見も見られます。
• 乗り心地： 純正のシートやサスペンションは、長距離走行では硬さを感じることがあるようです。乗り心地を重視する場合は、社外品のシートなどに交換するオーナーもいます。

総じて、ストリートボブ114はその力強い走りとスタイルに魅力を感じるライダーにとって、所有する喜びを存分に味わえる一台であると言えます。

総括：ストリートボブ114 乗り出し価格と魅力

この記事で解説してきた、ストリートボブ114の乗り出し価格や性能、評価に関する重要なポイントを以下にまとめます。

• 新車の乗り出し価格は250万円台後半からが目安
• 中古車は200万円前後から探すことも可能
• 乗り出し価格には数十万円の諸費用が含まれる
• カスタムによって車両価格は大きく変動する
• 俳優の永野芽郁さん購入で注目度が上昇
• エンジンは1868ccのMilwaukee-Eight 114
• 低回転からの強大なトルクが走行性能の魅力
• 参考馬力は約94PSとパワフル
• 実燃費の平均はリッターあたり18km前後
• 燃料はハイオクガソリン仕様
• 航続距離の目安は200kmから230km程度
• 年間の維持費は税金や保険、車検費用が必要
• 無骨なデザインと力強い走りに高い評価
• 購入時は中古車の状態確認を念入りに
• 試乗で自分に合うか確かめることが大切