CRF250 ラリー(CRF250 RALLY)の購入を検討しているけれど、身長170cmだと足つきはどうなのだろう、と不安に感じていませんか。ダカールレーサーを彷彿とさせるスタイルは非常に魅力的ですが、オフロードバイク特有のシート高は、多くのライダーにとって気になるポイントです。
この記事では、CRF250 ラリー 足つき 170cmという具体的なテーマに焦点を当て、様々な角度から徹底的に解説します。身長170cmのライダーの実際の足つき感はもちろん、比較対象として足つき 160cm、165cm、そして175cmの場合についても触れていきます。
さらに、足つきに不安がある場合のローダウンといった対策やその費用感、モデルによるサスペンションストロークの違い、夏場に気になる排熱、普段使いでの感触、オーナーが実際に感じる不満点、そして最終的にどのような人がこのバイクを選ぶべきかまで、購入後の後悔や失敗を避けるために必要な情報を網羅しました。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- 身長170cmでの具体的な足つき感
- 他の身長(160cm, 165cm, 175cm)との比較
- 足つきを改善するための具体的な対策と費用
- 購入前に知っておきたいメリット・デメリット

@HONDA
CRF250 ラリーの足つき、身長170cmでは厳しいのか
この章のポイント
- 身長170cmでの足つきは厳しいか
- 身長160cmでの足つきは厳しいか
- 身長165cmでの足つき実例を紹介
- 身長175cmなら足つきに不安はない
- 足つきを改善するローダウンという選択肢
- 各種対策とそれに伴う費用感について
身長170cmでの足つきは厳しいか
身長170cmのライダーにとって、CRF250 RALLYの足つきは、モデルによって大きく異なります。データBによると、シート高が830mmのスタンダードモデル(旧Type LD相当)であれば、足つきは比較的良好と言えます。両足のつま先がしっかり地面に接地し、安心感を持って停車できるでしょう。バイクがスリムなため、数値ほどの高さは感じにくいという意見もあります。
一方で、シート高が885mmと高くなる<S>モデルの場合、身長170cmでは両足つま先立ちになる可能性が高いです。オフロードでの高い走破性を求めるなら魅力的ですが、信号待ちや不整地での停車時には、より注意が必要になるかもしれません。
したがって、身長170cmでCRF250 RALLYの購入を検討している場合は、ご自身の主な用途や、どこまでの足つき性を許容できるかを考慮し、実際にバイクに跨ってみて確認することをおすすめします。

イメージ(@プレステージ・モーターバイクス)
身長160cmでの足つきは厳しいか
身長160cmのライダーがCRF250 RALLYに乗る場合、足つきはかなり厳しいものになると考えられます。シート高が830mmのスタンダードモデル(旧Type LD相当)であっても、両足のつま先が地面に届かない可能性があります。
データベースの情報によれば、身長150cm台のテスターでは、ローダウン仕様に跨っても片足のつま先がかろうじて接地する程度で、一人で車体を支えることには大きな不安を感じています。もちろん、サスペンションが柔らかく、乗車時にはある程度沈み込みますが、それでも信号待ちや不整地での停車には相当な慣れが必要になるでしょう。
したがって、身長160cmの方がCRF250 RALLYを検討する場合は、まずスタンダードモデルに実際に跨ってみることが不可欠です。その上で、さらにシートのアンコ抜きや社外品のローダウンキットの導入など、追加の対策を視野に入れる必要が出てくるかもしれません。
身長165cmでの足つき実例を紹介
身長165cmのライダーであれば、CRF250 RALLYのスタンダードモデル(シート高830mm)の足つき性は、かなり現実的な範囲に入ってきます。
実際に身長165cmのライダーがローダウン仕様(現行のスタンダードモデルに相当)に跨った例では、両足のつま先がしっかりと地面に接地し、安心感があったと報告されています。かかとまでは付かないものの、車体がスリムなため、数字ほどの高さは感じにくいようです。
もちろん、足の長さや体格によって個人差はありますが、片足で停車する際には足裏の半分程度が接地することも期待できます。バイクの扱いに慣れている方であれば、市街地でのストップアンドゴーや、多少の傾斜地でも問題なく対応できるレベルと言えるでしょう。ただし、シート高が885mmの<S>モデルとなると、両足つま先立ちになる可能性が高いため、不安な方はスタンダードモデルを選ぶのが無難です。
身長175cmなら足つきに不安はない
身長175cmのライダーにとって、CRF250 RALLYの足つきは、ほとんど問題にならないレベルと考えられます。
シート高830mmのスタンダードモデルであれば、両足のかかとまでほぼべったりと接地し、膝に少し余裕ができるほどです。これにより、停車時の安定感はもちろん、砂利道などの不安定な場所での取り回しにも大きな安心感が生まれます。
一方、シート高が885mmと高くなる<S>モデルの場合でも、両足のつま先は問題なく接地するでしょう。片足で支える際には、足裏の大部分が地面に着くため、不安を感じる場面は少ないと考えられます。オフロード性能を最大限に楽しみたいという理由で<S>を選ぶ身長175cmのライダーは多く、足つき性のデメリットよりも、サスペンションストロークがもたらすメリットを重視する傾向にあります。
足つきを改善するローダウンという選択肢
CRF250 RALLYの足つきに不安を感じる場合、ローダウンは最も効果的な対策の一つです。幸いなことに、ホンダは当初から足つき性に配慮したモデルをラインナップしています。
純正のローダウン仕様
現行モデルでは、シート高を830mmに抑えたスタンダードモデルが、かつてのローダウン仕様である「Type LD」の位置づけを引き継いでいます。これは、前後サスペンションの設定を変更することで実現されており、メーカー純正の安心感が最大のメリットです。オフロード性能を追求する<S>(シート高885mm)と比較して、より多くのライダーに門戸を開いています。
社外パーツによるローダウン
もしスタンダードモデルでも足つきに不安が残る場合や、中古で<S>モデルを購入した場合には、社外パーツを利用する方法があります。主な選択肢は以下の通りです。
- ローダウンシート: シート内部のウレタン(アンコ)を薄く加工したシートに交換します。数cmシート高を下げることが可能ですが、クッション性が犠牲になる場合があります。
- ローダウンリンク: リアサスペンションのリンクを交換し、車高そのものを下げるパーツです。比較的安価で効果が高い一方、サスペンションの特性が変化したり、サイドスタンドのショート加工が必要になったりする点に注意が必要です。
これらの対策を行うことで、足つき性は確実に向上しますが、バイク本来の乗り味や最低地上高が変わる可能性があることを理解しておくことが大切です。

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各種対策とそれに伴う費用感について
足つき性を改善するための対策には、いくつかの選択肢があり、それぞれ費用感が異なります。ここでは代表的な方法と、そのおおよその目安について解説します。
対策方法 | 費用の目安(部品代+工賃) | メリット | デメリット・注意点 |
厚底ブーツの着用 | 15,000円 ~ 40,000円 | 最も手軽でバイク本体に手を加えない | 数cm程度の改善に限られる、操作感に慣れが必要 |
シートのアンコ抜き | 20,000円 ~ 50,000円 | 自然なライディングポジションを維持しやすい | クッション性が悪化し長距離でお尻が痛くなる可能性 |
ローダウンシートへの交換 | 30,000円 ~ 60,000円 | 純正シートを保管しておける、デザイン性も向上 | アンコ抜き同様、クッション性の悪化は避けられない |
ローダウンリンクキット | 20,000円 ~ 50,000円 | 効果が大きい、比較的安価 | サス特性の変化、サイドスタンドの加工が必要な場合も |
前後サスペンションの調整 | 5,000円 ~(専門知識要) | 費用を抑えられる可能性がある | 調整範囲は限定的、乗り心地や走行性能に影響 |

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これらの費用はあくまで一般的な目安であり、依頼するショップや選ぶパーツによって変動します。最も手軽なのはブーツの変更ですが、根本的な解決にはなりません。一方、ローダウンリンクやシート加工は効果的ですが、バイクの特性に影響を与える可能性があります。ご自身の予算や、どこまで許容できるかを考慮し、最適な方法を検討することが重要です。



CRF250 ラリー、170cmの足つき問題以外で検討するポイント
この章のポイント
- サスペンションストロークと乗り心地
- 普段使いで感じるメリットとデメリット
- オーナーが語る正直な不満点とは
- 夏のツーリングで気になる排熱の問題
- このバイクを選ぶ人はどんなタイプか
サスペンションストロークと乗り心地
CRF250 RALLYは、スタンダードモデルと<S>モデルでサスペンションのストローク量が異なり、これが乗り心地や走破性に大きな違いをもたらします。
スタンダードモデルは、<S>に比べてサスペンションストロークが短く設定されています。これによりシート高が抑えられ、足つき性が向上しているのが特徴です。街乗りや舗装路でのツーリングがメインの場合、その乗り心地は非常にしなやかで快適です。路面の細かな凹凸をスムーズにいなし、ライダーにストレスを感じさせません。
一方、<S>モデルは、より長いサスペンションストロークを備えています。これは、本格的なオフロード走行において大きなメリットとなります。林道の大きなギャップや段差を乗り越える際の衝撃吸収性に優れ、高い走破性を発揮します。ただし、舗装路ではスタンダードモデルに比べてややフワフワとした乗り心地に感じられるかもしれません。
どちらのモデルを選ぶかは、足つき性だけでなく、どのようなシーンでバイクを楽しみたいかによって決まります。街乗り中心ならスタンダード、林道散策も積極的に楽しみたいなら<S>が、それぞれの特性を最も活かせる選択となるでしょう。

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普段使いで感じるメリットとデメリット
CRF250 RALLYを普段使いする際には、多くのメリットがある一方で、いくつか考慮すべきデメリットも存在します。
メリット
まず大きなメリットとして挙げられるのが、優れた燃費性能です。オーナーレビューでは、リッターあたり35km~40km前後という声が多く、燃料タンク容量が12L(現行モデル)と大きいため、長大な航続距離を誇ります。給油の頻度が少なく済むのは、日常の足として使う上で大きな利点です。
また、大型スクリーンとカウルによる高いウインドプロテクション性能も見逃せません。通勤や通学でバイパスや高速道路を走行する際、風による疲労を大幅に軽減してくれます。加えて、アップライトなライディングポジションは視界が広く、市街地での運転がしやすいと感じるでしょう。
デメリット
一方、デメリットとしては、まずその車格が挙げられます。オフロードバイクとしては重量が150kgを超えており、取り回しにやや気を使う場面があるかもしれません。特に狭い駐輪場での出し入れは、小柄な方には少し大変に感じられる可能性があります。
そして、積載性の低さも指摘されています。ラリーレプリカというスタイリングを優先しているため、標準状態では荷物を積むスペースがほとんどありません。リアキャリアの装着は、普段使いをする上では必須のカスタムと言えるでしょう。
オーナーが語る正直な不満点とは
CRF250 RALLYは多くの魅力を持つバイクですが、オーナーだからこそ感じるいくつかの不満点も報告されています。購入後に「こんなはずではなかった」とならないよう、事前に把握しておくことが大切です。
特に多くのオーナーから指摘されるのが、サイドスタンドに関する問題です。スタンドを立てた際の車体の傾きが浅く、特に荷物を積載している状態や、少しでも右側に傾斜した場所に停車させると、反対側に倒れやすいという声が見られます。これはサスペンションストロークが長いオフロードバイク特有の問題でもあり、停車場所には注意が必要です。
次に、積載性の低さも共通した不満点として挙げられます。前述の通り、標準では荷物を固定する場所がほとんどなく、ツーリングやキャンプを楽しむためにはリアキャリアの増設が欠かせません。
その他、細かい点としては、ヘッドライトの明るさに物足りなさを感じるという意見や、高速巡航時にハンドルに伝わる振動が気になるという声もあります。これらの点は、フォグランプの追加やハンドル周りのカスタムで対策するオーナーも多いようです。完璧なバイクは存在しないため、これらの点を許容できるかどうかが、購入の判断基準の一つになります。
夏のツーリングで気になる排熱の問題
CRF250 RALLYは、エンジン周りがカウルで覆われているデザインのため、夏場の排熱を心配する声も聞かれます。特に、渋滞路でのノロノロ運転や、市街地での信号待ちが続くような状況では、エンジンからの熱気を感じやすくなる可能性があります。
単気筒エンジンであるため、多気筒エンジンほどの強烈な熱を発するわけではありません。しかし、シュラウドやアンダーカウルが熱をある程度こもらせるため、走行風が当たらない低速時には、内ももあたりに熱気を感じることがあるでしょう。多くのオフロードバイクはエンジンがむき出しなのと比較すると、この点は一つの特徴と言えます。
ただ、オーナーレビュー全体を見渡すと、この排熱が大きな不満点として頻繁に挙げられているわけではありません。ツーリングなどで走り続けている限りは、走行風によって効果的に冷却されるため、問題になることは少ないようです。
もし熱が気になる場合は、通気性の良いライディングパンツを着用するなどの工夫で、快適性を向上させることができます。過度に心配する必要はありませんが、特に夏場の市街地走行がメインになる方は、このような特性があることを頭に入れておくと良いでしょう。

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このバイクを選ぶ人はどんなタイプか
CRF250 RALLYは、その独特のキャラクターから、特定の目的や嗜好を持つライダーに強く支持される傾向があります。このバイクを選ぶ人は、主に以下のようなタイプに分けられるでしょう。
一つ目は、「林道ツーリングを快適に楽しみたい」と考える人です。本格的なエンデューロレースのような激しい走行ではなく、景色の良い林道をマイペースで駆け抜けるようなツーリングに、このバイクは最適です。優れた走破性と長距離走行を苦としない快適性を両立しており、冒険心をくすぐります。
二つ目は、「高速道路を使った長距離移動もこなしたい」という人です。フロント21インチのオフロードバイクでありながら、大型スクリーンとカウルの恩恵で高速巡航が非常に楽です。週末に高速で遠くまで移動し、旅先でオフロード走行を楽しむ、といった使い方にぴったりはまります。
そして三つ目は、何よりも「ダカールレーサーのようなスタイリングに惚れ込んだ」という人です。性能やスペック以上に、このバイクが持つ唯一無二のデザインに価値を見出すライダーは少なくありません。所有する喜びを満たしてくれる一台と言えます。
逆に、純粋なオフロード性能だけを求めるならより軽量なモデルが、舗装路の快適性だけを求めるならオンロードバイクが適しているかもしれません。CRF250 RALLYは、その中間にある「アドベンチャー」というジャンルを250ccクラスで体現したバイクなのです。

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CRF250 ラリー 足つき170cm問題の総括
ここまでCRF250 RALLYの足つき性や、購入を検討する上で知っておきたい様々な情報について解説してきました。最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
- CRF250 RALLYにはシート高が異なる2種類のモデルが存在する
- 現行のスタンダードモデルはシート高830mmで足つきに配慮
- <S>モデルはシート高885mmでよりオフロード向け
- 身長170cmならスタンダードモデルの足つきは良好
- 身長170cmで<S>を選ぶと両足つま先立ちになる可能性が高い
- 身長165cmの方はスタンダードモデルが無難な選択
- 身長160cmではスタンダードでも厳しい場合がある
- 身長175cm以上なら<S>モデルも不安なく選択肢に入る
- 足つき対策にはローダウン仕様の選択が最も確実
- 社外品のローダウンパーツやシート加工も有効な手段
- サスペンションストロークは乗り心地と走破性に直結する
- 普段使いでは高い防風性と燃費性能がメリット
- 一方で車重や積載性の低さはデメリットになり得る
- サイドスタンドの傾斜角やライトの明るさが不満点として挙がることがある
- 林道ツーリングや長距離移動を楽しむライダーに最適な一台