元TOKIOの長瀬智也さんと彼の愛車であるハーレーダビッドソン。特に「長瀬智也のナックルヘッド」という組み合わせは、多くのバイク好きにとって憧れの象徴ではないでしょうか。
この記事では、長瀬智也さんのハーレーへの深い愛情に迫ります。そもそもハーレーナックルヘッドとはどんなバイクなのか、その特徴や欠点、そして現在は生産終了しているのか、価格はいくらぐらいするのかといった基本的な情報から、彼が所有するハーレーの具体的な車種、行きつけのカスタムショップまでを詳しく解説します。
さらに、彼のライフスタイルを彩るハーレーファッション、近年情熱を注いでいるハーレーでのレース活動、ナックルヘッド以外の長瀬智也さんの歴代バイク、そして気になる長瀬智也のバイクの腕前についても、最新の情報をもとに明らかにしていきます。
この記事を読めば、長瀬智也さんとナックルヘッドの世界を深く理解できるはずです。
- 長瀬さんが所有するナックルヘッドの具体的なモデルとその背景
- 歴代の愛車遍歴からわかる彼のバイクに対する哲学
- 長瀬さんのスタイルを形作るファッションブランドやカスタムショップ
- 近年、彼が情熱を注ぐバイクレースでの活動と実績

イメージ画像(@プレステージ・モーターバイクス)
長瀬智也のナックルヘッド愛!車種からファッションまで
この章のポイント
- 愛車は1942FLなど複数のハーレー車種
- 長瀬智也の歴代バイク遍歴を紹介
- 長瀬智也のハーレーカスタムショップ
- 愛用のハーレーファッションブランド
- 気になる長瀬智也のバイクの腕前は?
愛車は1942FLなど複数のハーレー車種
長瀬智也さんと言えばハーレー、特にヴィンテージのナックルヘッドを複数所有する熱狂的なマニアとして知られています。その中でも特に有名なのが、2台のナックルヘッドです。
一台は、1942年式の「FL」モデルです。このバイクは、NEIGHBORHOODのデザイナーである滝沢伸介さんから譲り受けたもので、雑誌の対談企画でガレージを訪れた際に一目惚れし、その後熱心にお願いして譲ってもらったというエピソードがあります。グリーンフレイムスのペイントが施されたチョッパースタイルで、長瀬さんのアイコン的な一台と言えます。
もう一台は、1939年式の「EL」モデルです。こちらは1936年から始まったナックルヘッドの中でも初期のモデルで、大変希少価値が高いものです。長瀬さんはこのバイクを、仲間と1年以上探し回った末にオークションサイトで500万円以上で落札したと言われており、彼のヴィンテージハーレーに対する情熱の深さがうかがえます。
この他にも、年式不明ながら「#1940y」というハッシュタグで投稿された車両など、複数のヴィンテージハーレーを所有していると見られています。彼のコレクションは、単なる移動手段としてではなく、人生の相棒としてバイクを愛する姿勢そのものを表しているのです。
長瀬智也の歴代バイク遍歴を紹介
長瀬智也さんのバイク愛は、ハーレーのナックルヘッドから始まったわけではありません。彼のバイク遍歴をたどると、10代の頃からの深い情熱が見えてきます。
その原点は、元バイクレーサーであった父親の影響が大きかったようです。16歳で中型免許を取得し、最初に手に入れたのはホンダのスティードでした。地元の先輩から譲り受けたこのアメリカンバイクで、仲間とバイクチーム「CROSSBONES」を結成し、青春時代を駆け抜けました。
その後、ヤマハのXJR400に乗っていた時期もあると言われています。アメリカンからネイキッドへと、様々なバイクを経験する中で、彼のバイクに対する知識と愛情は深まっていきました。
そして26歳の時、ついに大型二輪免許を取得。これがヴィンテージハーレーの世界へ足を踏み入れるきっかけとなります。ショップで運命的な出会いを果たしたナックルヘッドに一目惚れし、その場で購入。ここから、現在の長瀬さんのスタイルを象徴するハーレーライフが本格的にスタートしました。
最近では、ヴィンテージハーレーだけでなく、ホンダのスーパーカブC100をカスタムしてレースに出場するなど、バイクの楽しみ方はさらに広がりを見せています。彼のバイク遍歴は、特定のジャンルに固執せず、純粋にバイクという乗り物そのものを愛する探求心の表れと言えるでしょう。
長瀬智也のハーレーカスタムショップ
長瀬智也さんのハーレーが放つ独特のオーラは、彼のセンスはもちろんのこと、一流のカスタムショップとの深い関係性によって作り上げられています。彼のバイクライフを語る上で欠かせないショップがいくつか存在します。

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SAM’S MOTORCYCLE(サムズ)
長瀬さんのチョッパースタイルを語る上で、東京・世田谷にある「SAM’S」の存在は欠かせません。NEIGHBORHOODの滝沢さんから譲り受けたナックルヘッドも、元々はサムズでカスタムされた車両でした。ヴィンテージハーレーのチョッパーカスタムにおいて、国内で絶大な影響力を持つショップであり、長瀬さんも厚い信頼を寄せているようです。
Nice! Motorcycle(ナイスモーターサイクル)
神戸に拠点を置く「Nice! Motorcycle」も、長瀬さんのバイクに関わりの深いショップとして知られています。一説には、長瀬さんのナックルヘッドの一台がこのショップで製作されたと言われています。ヴィンテージハーレーをベースに、乗り手のスタイルを反映したオリジナリティあふれるカスタムを得意としています。
その他、交流のあるショップ
この他にも、長瀬さんのInstagramなどからは、神奈川の「BLACKTOPMOTORCYCLE」や60年代ホンダ車専門の「TED’S SPECIAL」、レース活動を支える「JOYRIDE SPEED SHOP」など、多くのショップとの交流がうかがえます。彼はただ客としてバイクを任せるだけでなく、ビルダーたちと対等な立場で語り合い、共に一台を作り上げていくプロセスそのものを楽しんでいるのです。
愛用のハーレーファッションブランド
長瀬智也さんの魅力は、バイクだけでなく、それを乗りこなすファッションスタイルにもあります。彼のスタイルは、バイクカルチャーに根差した、骨太なブランドによって形成されています。
CHALLENGER(チャレンジャー)
最も着用頻度が高いのが、デザイナーである親友・田口悟さんが手がける「CHALLENGER」です。スケートボードやバイク、音楽といったアメリカのストリートカルチャーを色濃く反映したデザインが特徴で、長瀬さんのワイルドな雰囲気に完璧にマッチしています。公私にわたって愛用しており、ブランドとの深い絆が感じられます。
NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)
前述の通り、デザイナーの滝沢伸介さんとはバイクを通じて深い親交がある「NEIGHBORHOOD」も、長瀬さんのスタイルを語る上で欠かせません。モーターサイクルやミリタリー、アウトドアといったテーマを独自の解釈で昇華させたアイテムは、長瀬さんのような本物志向の大人から絶大な支持を得ています。
その他の愛用ブランド
この他にも、サムズのオリジナルアパレルや、ラフで武骨なスタイルが特徴の「RATS」なども着用している姿が見られます。いずれのブランドも、単なる流行り廃りではなく、バイクやストリートカルチャーという確固たるバックボーンを持っています。長瀬さんのファッションは、彼自身のライフスタイルそのものを表現する、重要な要素なのです。
気になる長瀬智也のバイクの腕前は?
長瀬智也さんが単なるバイクコレクターではなく、真のライダーであることは、そのバイクの腕前からもうかがえます。
彼のライディングスキルは、趣味の域をはるかに超えています。10代の頃からバイクに乗り始め、仲間とツーリングを重ねることで基本的な技術を磨き上げました。特にヴィンテージハーレー、中でも「ジョッキーシフト」と呼ばれる特殊な操作が必要なチョッパーを乗りこなしている点からも、高い技術を持っていることが分かります。ジョッキーシフトは、左足でクラッチを操作し、左手でシート下のシフトレバーを直接操作するという非常に原始的で難しい方式で、相応の熟練がなければスムーズに走らせることすら困難です。
さらに、彼の腕前を証明しているのが、近年のレース活動です。彼はアマチュアレース「MCFAJクラブマンロードレース」に本格的に参戦しており、2024年の第1戦では、ハーレーXR1200を駆って強豪ひしめくクラスで3位入賞という素晴らしい結果を残しています。
レースは、ただ速く走るだけでなく、マシンの限界を見極め、緻密なライン取りやブレーキングをコンマ数秒の世界でコントロールする技術が求められます。趣味のツーリングとは全く異なる次元のスキルが必要であり、そこで結果を残しているという事実は、長瀬智也さんが卓越したバイクの腕前を持つライダーであることを明確に示しています。


長瀬智也も愛するナックルヘッドの魅力と現在
この章のポイント
- そもそもハーレーナックルヘッドとは?
- ナックルヘッドの特徴や欠点を解説
- 生産終了?いつの時代のバイクなの?
- 価格はいくらぐらいで入手可能?
- 長瀬さんがハーレーで挑むレース活動
そもそもハーレーナックルヘッドとは?
長瀬智也さんを魅了してやまない「ナックルヘッド」とは、一体どのようなエンジン、そしてバイクなのでしょうか。
ナックルヘッドとは、アメリカのバイクメーカー、ハーレーダビッドソンが1936年から1947年にかけて製造していた空冷V型2気筒エンジンの愛称です。エンジンのシリンダーヘッド部分にあるロッカーアームカバーの形状が、握り拳(ナックル)のように見えることから、この名で呼ばれるようになりました。
このエンジンは、ハーレーダビッドソン社にとって初となるOHV(オーバーヘッドバルブ)方式を採用したビッグツインエンジンであり、それまでのサイドバルブ方式に比べて格段に高い性能を発揮しました。このナックルヘッドの登場が、その後のハーレーの発展の礎を築いたと言っても過言ではありません。
現在では、その美しいエンジンの造形美と、独特の鼓動感、そして歴史的な価値から、ヴィンテージハーレーの中でも特に高い人気を誇ります。長瀬さんのように、多くのバイク愛好家にとって、ナックルヘッドは単なるエンジンではなく、ハーレーの歴史とロマンを象徴する特別な存在なのです。

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ナックルヘッドの特徴や欠点を解説
多くのバイク乗りを惹きつけるナックルヘッドですが、その魅力的な特徴と共に、ヴィンテージならではの欠点も存在します。購入を考えるなら、両面を理解しておくことが不可欠です。
ナックルヘッドの主な特徴(メリット)
まず最大の特徴は、前述の通りその美しいエンジンの造形です。機械的な力強さと曲線的な美しさを併せ持つデザインは、まさに「鉄の芸術品」と呼ぶにふさわしいでしょう。また、独特の排気音と鼓動感も大きな魅力です。現在のインジェクション車にはない、キャブレター仕様ならではの不規則ながらも心地よい「三拍子」のリズムは、多くのファンを虜にしています。そして何より、80年以上前のバイクを現代の路上で走らせるという、他では味わえない所有感と満足感を得られます。
ナックルヘッドの主な欠点(デメリット)
一方で、ヴィンテージバイク特有の欠点も数多く存在します。最も大きな問題は、信頼性とメンテナンス性です。現代のバイクのように、キーを回せばいつでもエンジンがかかるわけではありません。始動には独特の儀式やコツが必要で、天候や気温に調子が大きく左右されます。オイル漏れや電気系統のトラブルも日常茶飯事と考えた方が良いでしょう。
また、頻繁なメンテナンスが不可欠であり、専門的な知識と技術が求められます。部品も高価で、入手が困難な場合も少なくありません。これらのデメリットを受け入れ、手間やコストをかけることを「楽しむ」くらいの覚悟がなければ、維持していくことは難しいかもしれません。
生産終了?いつの時代のバイクなの?
ナックルヘッドは、当然ながらとっくの昔に生産終了しています。
このエンジンがハーレーダビッドソンの工場で生産されていたのは、1936年から1947年までのわずか12年間です。これは、第二次世界大戦を挟んだ激動の時代にあたります。長瀬さんが所有する1939年式や1942年式も、まさにこの時代に生み出されたものです。
生産期間が12年間と比較的短いこと、そして80年以上という長い年月が経過していることから、現存する車両の数は非常に限られています。さらに、その中でもオリジナルの状態を保ち、問題なく走行できる個体となると、その価値は計り知れません。
1948年には、後継エンジンである「パンヘッド」が登場し、ナックルヘッドの時代は幕を閉じました。このように、ナックルヘッドは単に古いバイクというだけでなく、ハーレーの歴史の一時代を築き、そして消えていった伝説的な存在なのです。現在、私たちが目にすることができるナックルヘッドは、多くのオーナーやビルダーの手によって大切に受け継がれてきた、歴史の証人とも言えるでしょう。

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価格はいくらぐらいで入手可能?
ヴィンテージハーレーの頂点に君臨するナックルヘッドですが、その価格は一体いくらぐらいするのでしょうか。結論から言うと、その価格は年々高騰を続けており、一般的なバイクの価格とは一線を画します。
まず、まともに走行できる状態のナックルヘッドを探す場合、最低でも400万円から500万円の予算は見ておく必要があります。これはあくまでスタートラインであり、多くの場合、これ以上の価格で取引されています。
車両の価値を決定する要因はいくつかあります。
一つは年式です。特に戦前の初期モデルは希少価値が高くなります。もう一つは、どれだけオリジナルの部品が残っているかという「オリジナル度」です。フルオリジナルに近い状態であれば、価格は跳ね上がり、1,000万円を超えることも珍しくありません。
長瀬さんが所有するような、有名ビルダーによってフルカスタムされたチョッパーなども、ベース車両の価値に加えてカスタム費用が上乗せされるため、非常に高額になります。
ネットサイトでも、「250万円の予算でナックルは買えるか」という質問に対し、「エンジンだけでもそれ以上する」「残念ですが無理」といった回答が寄せられていることからも、その価格帯の高さがうかがえます。ナックルヘッドは、まさに歴史的価値を持つ骨董品であり、その価値を理解し、相応の資金を用意できる人のみが手にできる、特別なバイクなのです。
長瀬智也がハーレーで挑むレース活動
長瀬智也さんのバイク愛は、公道を走るだけに留まりません。近年、彼はアマチュアバイクレースの世界に情熱を注いでおり、その本気度は多くのメディアで取り上げられています。
彼が主戦場としているのは、「MCFAJクラブマンロードレース」です。これは、様々なクラスのマシンが競い合う、歴史あるアマチュアレースシリーズです。長瀬さんはこのレースに、ハーレーダビッドソンのスポーツモデル「XR1200」をベースにしたレーサーで参戦しています。
2024年の開幕戦では、DUCATIやBMWといった高性能なヨーロッパ車がひしめく「MAX10」クラスに出場し、見事3位表彰台を獲得しました。この結果は、彼の高いライディングスキルと、マシンを仕上げるチームの総合力の高さを証明するものです。

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さらに、彼が日本に広めようとしているのが「バガーレース」です。これは、本来ツーリング用であるサイドバッグ付きの大型バイク「バガー」を改造し、サーキットで速さを競うという、アメリカで人気のレースです。長瀬さんは、ハーレーの「FLTRX ロードグライド」をベースにしたフルチューンのレーサーを製作し、富士スピードウェイを駆け抜けました。
彼のレース活動は、単なる個人の趣味ではなく、バイクカルチャー全体を盛り上げたいという強い意志の表れです。その情熱的な姿は、多くのバイクファンに新たな夢と興奮を与えています。
長瀬智也さんのインスタグラムはこちら↓
https://www.instagram.com/p/Ccihp0PvV-b


長瀬智也とナックルヘッドまとめ
この記事で解説してきた、長瀬智也さんとナックルヘッドに関する重要なポイントを、最後に箇条書きで振り返ります。
- 長瀬智也はヴィンテージハーレー「ナックルヘッド」の熱狂的な愛好家
- 主な愛車は1942年式FLと1939年式ELのナックルヘッド
- 1942年式FLはNEIGHBORHOODの滝沢伸介さんから譲り受けたもの
- 10代の頃からバイクに乗り始め、ホンダ スティードが最初の愛車
- カスタムはSAM’SやNice! Motorcycleなどの有名ショップが関わっている
- ファッションはCHALLENGERやNEIGHBORHOODを愛用
- ジョッキーシフトを乗りこなし、レースで3位入賞するなどバイクの腕前はプロ級
- ナックルヘッドは1936年から1947年に生産されたハーレーの伝説的エンジン
- 美しい造形と独特の鼓動感が特徴だが、維持には手間と費用がかかる
- 現在の中古車価格は最低でも400万円以上と非常に高額
- 近年はアマチュアバイクレースに本格参戦し、好成績を収めている
- ハーレーXR1200やバガーレーサーでサーキットを走行
- 彼の活動はバイクカルチャー全体に大きな影響を与えている
- 長瀬さんにとってバイクは単なる趣味を超えたライフスタイルそのものである